今朝、googleを立ち上げたら、この画像でした。
カワイイけど、何となく哀愁漂う感じ。
不思議に思い、画像にマウスをあてると
「ンコシ・ジョンソンを称えて」と表示されました。
ん、誰????アフリカ人の名前だけど。。。。
ググってみたら、彼は小さなそして、ちょっと悲しく切ない英雄でした。
ンコシ・ジョンソン君は、南アフリカ出身の母子感染で生まれた時からHIV陽性、
そして、12歳という幼さで亡くなったそうです。
ググって参考にしたサイトはこちら。
あまりにも心打たれる当日11歳の少年の言葉とは思えなかったので、
2000年にダーバンで開催された国際エイズ会議でのスピーチ内容を下記に転記します。
『ンコシ・ジョンソンです。南アフリカのヨハネスブルクに住んでいます。11歳です。そして末期のエイズ患者でもあります。生まれたときから、HIV陽性でした。
ママは棺の中で目を閉じていました。やがて棺が墓穴に納められ、土がかぶせられました。それから時間が経つうちに、いろいろなことを忘れてしまったけれど、ママが生きていれよかったのに、と思います。
でもママは天国にいるはずです。そして肩越しに、ぼくを見守り、ぼくの心の中を見ているんです。
エイズになったことが悔しいです。だって、すごく苦しい病気だから。
それに、他の子供たちや赤ん坊がエイズになっていることを思うと、泣きたくなります。
政府が、AZT(ARV薬の1つ)をHIV陽性の妊娠している人たちに与えてくれればいいのにと思います。
そうやって、赤ん坊がもう感染しなくなればいいのに、と願っています。
ぼくたちだって、おなじなんです。
ぼくたちだって、何も変わりません。
みんな、1つの家族なんです。
ぼくたちも人を愛し、笑い。傷つき、泣き、生き、そして死ぬんです。
ぼくたちの面倒を見てください。ぼくたちを拒まないでください。
ぼくたちだって、みんな人間なんです。普通の人間です。手も足もあるし、歩くことも、話すこともできます。
そして、他の人たちと同じように、いろいろな必要を抱えているんです。
ぼくたちをどうか、怖れないで。
ぼくたちもあなたと同じ人間です。』
~著 ジム・ウーテン/訳 酒井泰介
スピーチ当時は11歳。
もし、日本に生まれていたら、大半の人が経験しないであろう深く悲しい孤独感と厳しい現実を考えると何ともやるせない思いがこみ上げてきます。
もし、人間に来世があるなら、
彼は次、ぜひ普通の人生が送れる地域に生まれてほしいと。
彼のスピーチから20年、今は当時ほどAIDSに対しての偏見はなくなったと思うけど、今のアフリカではどうなのかな?
今は新型コロナウィルスのことで世界が大騒ぎになってし、その前は香港の弾圧。
私だって悩みがないわけではないけど、それでも無事どうにか過ごせている毎日に感謝しつつ、世界の人々が心穏やかに過ごせる日が来ることを今日改めて願ってしまいました。