普段、TVを見ないのでネットニュースで知りました。
「3年4か月ぶりに解放」と。
この間(と言っても1か月くらい前ですかね)あの人どうしたかなぁ。。。
と漠然と「安田純平」さんのことを考えていたことを思い出しました。
日本政府は、継続的に解放に向けて努力してきていたんですかね。
結局、本当のことを確認しようがないし、そんな知識も全くないし。
ご家族には、継続している旨は伝えられていたそうですが、
具体的な話はなかったようです。
そう考えたら、日本はいろんな問題を抱えているのに、
野党もマスコミも安倍首相や閣僚などのあら捜しばっかりしているなぁと。
それに踊らされている我々有権者ももう少し賢くなろうよ!と思ってしまいました。
あっ、私は別に今の自民党がいいと言っている訳ではありません。
話が逸れました。
さて、タイトル通り、安田純平さんの解放についてです。
事前に何の噂もなく、突然解放って?って疑問に思ったので
ちょっと調べてみました。
今日現在の情報ですので、後日別情報があった場合は追記、訂正したいと思います。
で色々まとめてみると。。。
人質に取った時とシリアの情勢が変わったこととが一番の要因のようです。
シリア情勢が変わった
今回安田さんを拘束していた集団は、反シリア政府組織で
外国人ジャーナリストなどを身代金目的で誘拐する組織でした。
ところが、この3年で内戦の勢力分布図が変わり、シリア政府軍が優位に立っている。
つまり、反政府軍の弱体化により、安田さんが足手まといになってきたようです。
政治的背景からトルコとカタールが説得に頑張った?!
そして、何といっても政治的立場でカタールをアピールしたかったというのが
もう一つの目的のようです。
ここで突然トルコ?カタール?と思われる方もいらっしゃるとお思いますが。。。
過去に起こった他国での内戦を振り返ってみると、
必ずバックについている国が別にあります。
今回のシリア内戦はネットで調べていただければ出てくると思いますが、
アサド政権側には ロシア、イラン、ヒズボラ が
そして反政府側には サウジアラビア、カタール、トルコ、アメリカ、イギリス、フランス がついています。
今回安田さんが拘束されていた組織にカタールやトルコはお金を出しているので、
組織側もスポンサーの言うことをきかざるを得ない状況だったようです。
では、なぜカタールとトルコは安田純平さんを助けたのか?
ここで注意しなくてはいけないのは、反政府側についている国は、
互いにすべての国が仲がいいわけではありません。
注目はサウジとカタールの関係です。
昨年6月にサウジアラビアをはじめとするアラブの国がカタールと断交したニュースを
覚えていらっしゃる方も少なくないと思います。
詳しくは下記をご参照ください。
そして、今年の6月には収束はさらに遠のいている。
そして、カタールは全く困っていないという記事が日経新聞に載っていました。
しかし、現実はカタール政府は日々の食調達もままならなかったとの見方もあります。
そして、つい最近、サウジアラビアは、在トルコのサウジアラビア領事館内で
ジャーナリストが殺害されました。
そう、カショギ氏の事件です。
この事件によって、サウジアラビア内の外資系企業は撤退の方向に動いています。
その企業がカタールに来てくれてれば、現状を打破できるという目論見もあるのでは
との憶測もあります。
つまり、カタールが敵対しているサウジアラビアはジャーナリストを殺害する国。
一方のカタールは、ジャーナリストを助ける国という印象を残すためでもあるようです。
すべては自国のために???
加えて、日本政府が正式に発表するタイミングが実際に解放された翌日深夜となりました。
これは、前日にトルコのエルドアン大統領がサウジアラビア人ジャーナリスト殺害について、サウジアラビアを非難する声明を発表した、その後の方がより印象に残るとの理由で日本政府への連絡が遅くなったとカタール政府は伝えています。
当たり前と言えば当たり前なのですが、
色々な国々の駆け引き、力が働いて安田純平氏は解放されたのですね。
毎度のことですが、国際的なアピールや発言てなんて難解なんでしょう。
頭のいい人達はこういうのを即座に理解するのでしょうけど、凡人の私にはさっぱりわかりません。
ちなみに、現段階で日本政府は身代金を支払っていないようです。
日本のみならず、先進国はテロに立ち向かうという理由で身代金は
支払わないという姿勢をとっています。
ただ、カタール政府は今回5億円くらいの身代金を支払っているのではとの憶測があります。
カタール政府は前述の通りの理由で、断交後に出て行った企業が戻ってきてくれれば
5億円くらい安いものって考えているようですけど、なんだか複雑な心境ですね。